1977(昭和52年)/12/29公開 86分
配給:松竹 製作:松竹 / バーニングプロ
ハワイで失業したサーカスの団員二人が、退職金代わりにもらった鸚鵡のカゴの中から借金の証文を発見した事からくりひろげられる騒動を描いたストーリー。脚本は山元清多、監督は山根成之、撮影を坂本典隆がそれぞれ担当している。
ゴーとメリーは空中ブランコのはしごもちとおっとせいの世話係のサーカスの団員であった。巡演でハワイにきていた一座は破産してしまう。二人が退職金がわりにもらったものはオームの入った鳥かご一つだけであった。ところが二人は、鳥かごから千二百万円也と書かれた借用証書をみつける。二人は日本に帰り、証文をたてに貸金を取りたてようと、その日から旅費をかせぐため、アルバイトを始める。ある日、ゴーは旅行者らしい七子と知り合い、デートを重ねるうちに心ひかれていく。両親とバカンスに来ているという彼女は、数日後、何も告げずに日本に帰ってしまった。ゴーとメリーは、証文の借主のいる東京の万来町へやってくる。借主の鴨下権十郎は、妻に逃げられ、ひとりで質屋を営んでいた。二人がさし出した証文を見ながら権十郎は、街の連中に貸した金の証文があるから、それを取り立ててくれれば金は返すという。翌日、噂を耳にした床屋ら街の住民が連れだって質屋に談判にやって来たが、権十郎は好物のフグに当って死んでしまった・・・。